2006年04月24日

通巻第32号

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『三島由紀夫の総合研究』 
    三島由紀夫研究会 メルマガ会報
       平成18年4月24日(月曜日) 通巻第32号
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4月28日は「春の“憂国忌”」(主権回復記念国民集会)

 ことしも「春の憂国忌」を異名をとる国民の集まりが近つきました!
 テーマを「皇室伝統の断絶を許すな!」として五人の弁士が熱弁を振るいます。
  亀井静香、倉田寛之、平沼赳夫、伊藤哲夫、加瀬英明

  呼びかけ人 井尻千雄、入江隆則、小堀桂一郎

  とき    4月28日午後六時(5時半開場) 
  ところ   九段会館
        入場無料

 ふるってご参加下さい!

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(読者より その1)
「キネカ大森」での「三島由紀夫映画祭」にて、「憂国」そして「からっ風野郎」を観た。
私と三島由紀夫先生との出会いはおよそ二十年くらい前に遡る。当時高校生だった私は、国語教師に作文を誉められ、そして川端、芥川等を読む様薦められた。それ迄の私は、小説なぞ気障な奴が読む物、として一切小説の類は読まなかったが、読んでみるとなかなか面白い。しかし川端、芥川にはあまり惹かれなかった。単なる読み物、程度の捉え方だった。
そんな私に、「三島由紀夫死後十五年」なる文藝春秋の特集記事が飛び込んできた。「ミシマ」といえば、自衛隊に乱入、壮絶な最期を遂げた作家、程度の知識はあった。私は文春を買い、そして新潮文庫の「憂国・花ざかりの森」という自選短編集を買った。
三島由紀夫は素晴らしかった。私は三島作品を次々買い、貪り読んだ。そして三島由紀夫について書かれた評論等も読んだ。そして、その思想にも惹かれた。
丁度、「人斬り」という三島由紀夫出演の映画がリバイバル上映されていた。私はその壮絶な割腹シーンに息を呑んだ。
ミーハーだと思われるかもしれないが、敬愛する作家の動く姿がみれるというのはなかなか嬉しいものである。
「憂国」、「からっ風野郎」は殆ど幻と思われた作品だった。それが観れた。三浦重周氏の自決の報道にて、「三島由紀夫研究会」の存在を知り、入会した。そして会を通じて、映画祭を知った次第である。
両作品を観た時、軽い腹痛を私は感じていた。腸の辺りである。それは三島先生、森田烈士、そして三浦先生の神霊が憑いた状態であったのかな、とも思う。
  憧れの 三島の動く姿観て 涙とともに 流るる桜花
    (長瀬 祐一郎)


(読者より その2)
先ほど新潟から戻りました。
今朝(4月22日)、新潟李登輝友の会理事で新潟海難救助隊隊長のMさんの車で新潟港まで行き、三浦重周さんの自決現場とご先祖代々のお墓のある寺に花と蝋燭と線香、そして酒とショートピースを供えてお参りさせていただきました。
今日の新潟港は風もなく、いい天気でした。いつもは強い風が吹くそうです。三浦さんの思いを受け継いでいくことをお誓いして参りました。
     (柚原正敬)


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竹本忠雄氏、三島とニヒリズムを語る!
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(読者より その3)4月21日。
竹本忠雄さんをパリからお招きして久々の「公開講座」でした。
心地よい春の宵に開催された三島由紀夫研究会では、フランス在住の竹本忠雄氏の彼の地の”風”を感じる講演で、いろいろ想うことができました。
初めて竹本氏に御目に掛かりましたが、七十台前半の実際のお年よりは十五歳は若くお見受けました。つまり五十台でも通る御外見。 ワインなどアルコールも秘訣のようですが、常に精神世界に思いを向けて何物かを追い求めている情熱(パッシオン)が若さの源なのだろうと感じました。静かなそして情熱を含んだ竹本氏の語り口は聴く者を惹き込んでいました。

竹本氏は、La Nouvelle Revue d'histoire (新歴史評論、略称NRH) という季刊誌に「 Mishima : reponse au nihilisme」(三島――ニヒリズムへの応答)の題でドミニック・ベネール編集長から受けたインタビュー記事が纏められていること、Elements(エレマン)という季刊誌に、「なぜ1970年11月25日に日本の文豪ユキオ・ミシマは切腹したか」との題で楯の会を訓練した細波中隊長と竹本氏のやりとりを写真入りで載せていることから説き起こして、するどく闊達に現在只今のフランスの精神風土を語っておられました。
ドミニック編集長は「ミシマを読むことは自分と自国への自信を失ったことへの贖いだ」と述べたのに対して、竹本氏は、ミシマの死は政治的なものか?美的なものか?いずれにしても犠牲という観念ではなく、死自体に目的があり、日本古来の魂・日本精神の復活を目指したものであると語り、私の頷くところ多とするものでした。
三島とニヒリズムに関しては、三島の畏友であった澁澤龍彦が、世間に伝播している三島のイデオロギーは、「能動的ニヒリスト」である「彼のアリバイ」で、三島は「絶対者が必要とあらば、どうしても絶対者を自分のために創り出さなければやまない」人間だと述べていたことを思い起こします。

これについて佐藤秀明氏が「(三島の)死の動機にある確実な部分を突いた文章で、三島の死から時間が経てば経つほどにそうだと思われることを直後に見抜いた文章として貴重である」と述べ、「絶対者」とその「イメージ」について近著『三島由紀夫 人と文学』で論展しています。
佐伯啓思氏は『20世紀とは何だったのか』の中で、ニヒリズムに抗して「現存在」の本来性の回復を唱導するハイデガーもまた「主体性の論理」に絡めとられた「能動的ニヒリスト」たらざるを得ない、ニヒリズム=存在の偶有性への気付きこそが大切と述べていて、興味の尽きないテーマです。
竹本氏にとり、”フランスにおけるミシマ”は著書『パリ憂国忌』以来のテーマで、上掲二誌の論考はその後を整理しなければとの思いに促されたものだと語り、今日フランスの反日の風潮を嘆きながら、昔日交友の深かった同国の思想家たちが抱いていた「三島」を通じての日本への思いの深さについて熱く語っていました。フランスには、仏共産党の策謀で反人道的行為に組すると5年以下の懲役か660万円以下の罰金を課せられる法律があって、自由に発言できない状況があり、19人の知識人が「歴史への自由」を発表し、歴史的真実を裁判所が決めることは出来ないと抗議しているという話でした。日本も小泉内閣のもと、「共謀罪」というトンデモ法案が上程されていて、これが通ると、ふとした発言が未遂罪の犯罪構成要件になるので、うかうかしておられません。
アンドレ・マルローの『反回想録』の構想に当初は日本についての叙述がなく、1992年来日したマルローは竹本氏が同行した伊勢・熊野行で啓示に打たれ、竜安寺の僧侶との架空対談の形式で、ミシマがマルローに書かせたものだ、舞踏家モーリス・ベジャールは三島の人生・文学・思想・美学を一つに溶かし込んだ作品「M」を創りミシマはジャポンだ!と喝破した、マルグリット・ユルスナールは『三島由紀夫あるいは空虚のヴィジョン』で『金閣寺』を赤の傑作、『仮面の告白』を黒の傑作と秀抜な観方をし、モーリス・パ
ンゲは『自死の日本史』で日本人の自己犠牲の伝統を取り上げ、(幕末の武士・特攻隊そして)三島由紀夫に見られるはニヒリズムへの挑戦であり、これは人間の限りない尊厳の顕し、日本人のsolemnity,legitimacyである等々、を語っていました。

竹本氏はマルローや今日出海のサポートで来日を果たしたエルンスト・ユンガーにも言及しました。
西洋ではスピリチュアルなミステール(秘蹟)が最上の価値で、聖人・法王になるには最低二つ以上の秘蹟を起こすことが要件。
しかしここにミシマはハラキリという行為=アクトのドスを突きつけ、まったく別個の価値観を提示した。貴族の末裔マルローは、これはキリスト教が忌避する自殺ではなく、様式・作法を以って泰然自若として自らに死を与える行為だと賛えていることを紹介しました。話は輪廻転生、カルマ(業)に及び、西洋では車裂きの刑などから回るものへの怖れがあるが、日本では廻るものは美しいと捉える。
メナムの濁水を白絹で漉すように、輪廻のカルマを負いながら(追いながら)、三島は最後に辿り着いた地点でグルグル廻りに決着をつけた。輪廻を立ちきり、立ち止まらなければならない処に立った。

西洋では、シュペングラー、マルロー、トインビー、ベルジャエフが、歴史的循環を論じている。日本ではミシマがひとり全力を尽くして答えを出した。だから西洋人の心を打ったと思わず唸る分析がありました。
講演後、場所を移して話は、カルチャーは死を迎えること、カルチャーは皇道に通じ、超越性につながる。 一神教に超越性はないというのは誤謬、カソリックは超えすぎ、中国文化はソフィステケイトされている、更に竹本氏の皇后陛下の和歌の仏訳、日本の文化人教養人をフランス語力で格付けしたらと縦横無尽の展開で春宵一刻値千金でした。まことに有り難く。
   (西法太郎)


(編集部より)講演の要約を、編集部が作製する前にかくも簡潔にエッセンスを抜き出していただいて感謝に堪えません。有り難うございます。
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◎トピックス

  次回の「三島由紀夫研究会の公開講座」は
  講師  松本徹(文藝評論家)
  演題  三島由紀夫の女性観
  とき  6月19日(月曜)午後六時半
  ところ 市ヶ谷「アルカディ市ヶ谷」四階会議室
  会費  おひとり2000円、会員と学生は1000円
       ☆ ☆
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(事務局にて販売中)
 三浦重周遺稿集『白骨を秋霜に曝すを恐れず』(K&Kプレス刊)
 税込み2100円。送料290円。合計2390円で配送します。(特価販売は忽ち定員に達し締め切りました。悪しからず)。

 
 憂国忌パンフレット(平成17年度版、24p)
 切手300円

 以上のお申し込みは下記へ
 yukokuki@hotmail.com
        ☆☆☆
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◎小誌の登録は下記で
 http://www.melma.com/backnumber_149567/
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(編集部から)小誌は三島由紀夫研究会の会員だけに限定せずに、三島研究の論文、エッセイをつねに募集しております。作品論、作品感想、読後感、政治論、芸術論。分野を問いません。ご投稿をお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。ただし三島文学批判も構いませんが誹謗中傷のたぐいの投稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。
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三島由紀夫研究会 HP 
        メール  yukokuki@hotmail.com
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(C)三島由紀夫研究会 2006 ◎転送自由
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2006年04月21日

通巻第31号

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『三島由紀夫の総合研究』 
    三島由紀夫研究会 メルマガ会報
       平成18年4月21日(金曜日) 通巻第31号
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本日です!
   <三島由紀夫研究会 223回「公開講座」>

  とき  4月21日(金曜日) 午後六時半から八時までを予定。
  ところ 市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」四階会議室。
      http://www.arcadia-jp.org/
  講師  パリ在住 竹本忠雄(筑波大学名誉教授)
  演題  「三島由紀夫のパリ」(仮題)
  会費  おひとり 2000円、(会員・学生は千円)

 会場では竹本忠雄氏の『パリ憂国忌』も販売されます。著者サイン会も。
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  パリに再度、移住して足かけ四年、あの“竹本節”が久々に戻ってきます
  嘗て作家で文化大臣だったアンドレ・マルロアと那智の瀧を一緒に歩き、五十鈴川で禊ぎをうけた竹本さんはカンボジアでも不思議な霊的体験をしました。三島由紀夫から遺作を航空便で贈られ、パリで黛敏郎氏とともにフランスの知識人に呼びかけ、「パリ憂国忌」を主宰された因縁もあります。
  最近では、無知と傲慢によるフランス・マスコミの“反日”報道に敢然と立ち上がって、次々と反日派ジャーナリストなどと対論。
 最新作『アンチ・ヤマトイズムを撃て』(日本政策研究センター)が話題に!
 今回はいかなる話題がとびだすでしょうか!
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◎トピックス
 ミシマ、ビートルズ、VAN
  渋谷で27日から60年代青春のイベント!

 読売新聞(4月21日付け)が報じるところでは、団塊世代の青春60年代のイベントが「60 東京グラフティ、in SHIBUYA」と題され、東急百貨店でおこなわれる(4月27日から)。
 
 この中ではトレンド雑誌、VANのファッション、ミシマの初版本などが展示される。
     ◎
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(読者より)
和歌を作ってみました。

亡き君の 最後の地に往き 手を合わす ホープ一箱 桜酒捧ぐ
春雨の 歓迎うけて 遺稿集 君に届けと 墓前供える
良き友の 思い切なく 遺稿集 桜満開 都に届く
良き友に 恵まれ君の 遺稿集 完成喜び 桜酒仰ぐ
     (正木和美、新潟)
       ☆ ☆
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(事務局にて販売中)
 三浦重周遺稿集『白骨を秋霜に曝すを恐れず』(K&Kプレス刊)
 税込み2100円。送料290円。合計2390円で配送します。
 
 憂国忌パンフレット(平成17年度版、24p)
 切手300円

 宮崎正弘著『三島由紀夫“以後”』(並木書房)
 税込み1570円

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 yukokuki@hotmail.com
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2006年04月20日

通巻第30号

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『三島由紀夫の総合研究』 
    三島由紀夫研究会 メルマガ会報
       平成18年4月20日(木曜日) 通巻第30号
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●三浦重周(前三島由紀夫研究会事務局長)の遺稿集
『白骨を秋霜に曝すを恐れず』(K&Kプレス)がついに刊行されました

『正論』来月号(5月1日発売)にも広告が載ります!

☆各界の反響

 「三浦さんは、現代に生きた日本武士の見本たる人物と慕っていますが、その思想についても深く勉強させていただきます」(石平、評論家)

「『白骨を秋霜に曝すを恐れず』。まず第三部エッセイを読み進みましたが、267p末尾の一文に接して驚きました。三浦氏が「ついのすみか」にしようとしていた辰野とは拙作が度々の舞台にした高遠町のうちだからです。それにしても三浦氏は一流の文章家でもあられたのですね。達意の文章に感服します」(中村彰彦、作家)


(読者の反応 その1)
三浦重周さんの遺稿集ですが、基本論文の思想論「何処に思想の源基を置くのか」や国家論「マルクス主義国家論批判」は非常に優れた論文とお見受けしました。
 前者は日本の思想的流れを大づかみにしながらも、要点をきっちり押さえてあるのを見て感心しました。三浦さんの思想把握の仕方が自分と似ていることに驚いた次第です。
 日本思想の基本的な流れは三浦さんのご指摘のとおりだと思います。小生は神道と仏教との融合と相克の関係の分析から、三浦さんとほぼ同様の見解に達しています。神道と儒教にしてもほとんど同じです。
 そこに見られるのは日本神道の「芯の強さ」です。
 小生は最近では、靖国神社とその英霊尊崇の思想の淵源を百姓一揆に見いだしています。百姓一揆はこれまで左翼が主張してきたような「階級闘争」ではなく、「神道に基づく共同体防衛闘争」だったのです。
 すなわち、「靖国神社の精神は、百姓一揆から受け継がれた“神道”精神の延長線上にある」というのが小生の見解です。
 したがって、靖国神社の根本精神は決して「明治に始まった、歴史の浅いもの」ではない、と考えています。
 後者の「マルクス主義国家論批判」は未完のようですが、これが完成していたら立派な左翼批判の論拠を提供していたのに、と惜しまれます。掲載部分だけでも充分な批判力を持っているとは思いますが。
 ざっと見た限りでもマルクス主義の必要最低限の関連文書に目を通した上で書かれていることが明らかであり、その理解も正当です。
 そこらへんの自称「マルクス主義者」より、よほど正確にマルクス、エンゲルス、レーニンらを読み込んでいることが分かります。
 民族派としては驚異的なほど「敵」を理解していたことを知って、深い感銘を受けました。本当に惜しい人を亡くしたものです。(合掌)
    (池田一貴、渋谷)


(読者の反応 その2)
『白骨を秋霜に曝すを恐れず』到着致しました。
残念乍ら御一緒出来ませんでしたが,三浦さん追悼の『新潟ツアー』も無事挙行されましたやうで,何よりの事で御座居ました。
泉下の代表もきつと,墓前に参集されました皆様の御顔を眺め乍ら,『だうもだうもッ!』と申されて居られたのではないかと存じます.
『三浦重周遺稿集・白骨を秋霜に曝すを恐れず』は、立派な装丁でありまして,内容も三浦代表の遺された文章の極一部では御座居ますが,読み応へのある限りでありました。
第三部の『行雲流水』の所に収録されてゐた作品は,『あれが掲載されると良いな〜ッ…!』と思つてゐた作品が掲載されてゐましたので,嬉しく思ひました。例へば,『博打はしないので…云々』。
しかしながら限られた頁数の中では無理だつたのでせうが,代表の人間性を広く御伝へする為にも,もつと『行雲流水』の部分をクローズアップして戴き度くも思ひました。
刊頭の部分で私の名前も記載されて居り,大変有り難く嬉しく,代表の遺稿集である事を考へますと,身の引き締まる思ひであります。
   (馬場日出雄、小倉)
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(刊行委員会からのお知らせ)三浦重周遺稿集『白骨を秋霜に曝すを恐れず』(K&Kプレス)には、以下の誤植があります。
              
●口絵4ページ目 「誓盟」と書くべきところが「宣誓」になっています。
●「まえがき」の多摩霊園の「摩」は「磨」。馬場日出男は馬場日出「雄」。
●237ページ「六大綱領」の五番目に「道義的統一」が「同義的統一」になっています。
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「三島由紀夫研究会」では下記の特典割引頒布を追加募集中です。

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 三浦重周遺稿集『白骨を秋霜に曝すを恐れず』(K&Kプレス刊)
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 口絵8p、本文304p 定価2100円(税込み)
 
 戦後日本の思想的混迷の原点を見極め、祖国再建への思索をつづけた三浦重周(前三島研究会事務局長)が生前に書き残した夥しい論文、随筆からエッセンスを選択し編集した遺稿集です!

 上記新刊を三つの割引き特典で頒布
 締め切りは20日午後24時まで。
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 希望者は下記へ(1)〒番号(2)ご住所(3)お名前。(4)三浦本と明記。
 この四つだけを書かれて送信して下さい。
 yukokuki@hotmail.com

 特典(1)送料無料(2)代金割引(2100円を2000円に)(3)振込手数料無料。
◎代金は書籍到着後、挿入されている郵便振込用紙で2000円だけお振り込み下さい。振込手数料も無料とさせて頂きます!
 ◎締め切りは20日午後24時(21日午前零時)。
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◎小誌の登録は下記で
 http://www.melma.com/backnumber_149567/
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(編集部から)小誌は三島由紀夫研究会の会員だけに限定せずに、三島研究の論文、エッセイをつねに募集しております。作品論、作品感想、読後感、政治論、芸術論。分野を問いません。ご投稿をお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。ただし三島文学批判も構いませんが誹謗中傷のたぐいの投稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。
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        メール  yukokuki@hotmail.com
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